高知から帰る10日の朝、布団から起き上がろうとして、身体が動かない。じーと腰の痛みを我慢して、ソロリソロリ匍うようにしてトイレへ。やっと立ち上がれたので、そのまま大広間の食堂に向かう。ここまではまだ良かった。9時半になって、チエックアウトする頃から痛みは肩や背中、足の先へと広がっていく。

よさこい祭りが始まるのは午前11時からで、まだ1時間半もある。とても我慢出来るような状態ではないので、娘と家人に「俺だけ、空港に行って休んでいるから・・・」と言ってバス停に向かうのだが、体が動かない。心配した2人も、「昨夜見たからいいわ」といっしょに空港に。いやぁ座って痛い、立っても痛い、何なんだ。

空港から電話した西荻窪の整体院「テラ」に運良く予約できた。機内でも痛いのなんのって。脂汗が出て、たかだか高知と羽田の距離が、遠く、遠くパリほどまで(インドより西、根室より東は、行ったこと無いけれど)に、感じられる。気を紛らわせようとキンドルで「梅安」を読むが、痛すぎて。それこそ梅安先生に治療して欲しいほどだ、何んてつまらぬ冗談をいう。

荷物は家人に任せて、痛い身体を引きずりながら、えっ全身だとどこを引きずるのだろう?とにかく京浜急行の成田行に転がり込む。ガラガラだ。西荻窪までの距離がまた遠い・・・と暗然とした気持ちになっていたが、何とナントの難破船!! この電車は次の国際線ターミナル駅で止まる以外は、品川までノンストップだ。ヤレヤレ。

飛行機の遅れもあって、予約の時間を15分ほどオーバーして到着。「うーん、こりゃ痛かっただろうね」と触診した先生も気の毒がる。「腰だけじゃなくて、肩からずーと足までだね」ともみほぐし、身体をねじりながら言う。この前の怪我以来だが、あの時は傷が頭、肩、足と残っていたので、全身を完全には直せなかった。「ハイ、息を吸って、吐いて−」と同時に骨がバキバキとなるのが聞こえる。「こがズレてる」といっては、「ゴギ」と身体をよじる。「ボコッ」と音がする。

1時間余りの治療後、今朝からの痛みが嘘のように消えて、少し残痛はあるものの午後7時過ぎに無事帰還する。60歳を過ぎてから、急にガタが来たというか、酷くなった。長い年月、記者時代に無理をしたツケが一気に出ているという感じかな。聖路加病院の日野原先生の記事の見出しに「腹八分、体重60キロ」とあった。「腹十二分目、体重78キロ」から改善せねば。(8月12日)