9日に高知市内に入り、ホテルに荷物を置くと「よさこい祭り」で賑やかな市内見物と観光客らしい時間を過ごした。猛暑なのは分かっていたが、せっかく来たのだからと、急な石段、階段を登って高知城の天守閣にたどり着く。昼寝したくなるような、風が心地好い。

お昼は、噂の「ひろめ市場」にしたのだが、本来あの店、この店・・・といった具合に、いろんな店から少しずつ買ってきては、大きなテーブルで食べるのだが、疲れすぎていて他を見て回る気力もなく、寿司屋に腰を下ろす。生ビールで一息。まず鰹のタタキを塩でたべる。シマアジ、アジ、鯖・・・と青モノ系を中心に注文する。土佐の海でとれた新鮮な魚貝という触れ込みだけに、確かに美味い。

朝からずいぶん歩いたせいで、靴ずれができてしまった。しかもお城まで歩いたせいで腰も痛い。いやぁもう老人だ。ホテルに戻って、大浴場に入ってのんびりした後、日没前に繁華街にある寿司の「おらんく屋」に出かける。昨日予約をしようと電話したら、「祭りの間は客が多いので受けていないので、早めに来てくれ」という。そこまで言うほどの店なのかと、午後5時半の開店なのに5時から並ぶ。その間娘と家人は祭リの準備を見に行く。立ちっぱなしは腰が痛い。やっと店に入れたが、結局並んだのは私一人だった。何だったんだろう、あの電話の女子店員の話は。

しかし、確かに並んだだけのことはある。いい店だった。今度は鰹のタタキをポン酢で食べる。刺身は、このほか、土佐清水の鯖、くじらのタタキ、キンメダイ、うつぼ、剣先イカ、ミズダコ、変化球で四万十の海苔の天ぷら、ちゃんばら貝・・・思い出せないほど親の仇のようにバンバン食べる。店を出てから「高かったでしょう?」と家人に訊くと、ふだんは何も言わないのに、「美味しいものに払うのは納得がいくわ」と珍しく応じていた。

午後7時半、「よさこい祭り」の前夜祭を見た後、ホテルの近くで行われた花火大会を見る。私は15分ほど付き合って、部屋に帰って寝た。というか、ゴロゴロしながら地元のK知(題字は失に口)新聞を読む。凄い!!「よさこい祭り特集」のページがあるとはいえ、何と36ページだ。さすが県紙。私の好きなM日新聞は、ほとんど26ページ、たまに28ページあると、何だかホッとしてしまう。そのK知新聞に「ワシントン・ポスト」がアマゾンに買収された記事を読む。もうそこまで来たか・・・という感じだ。仁淀川のいの町から高知市内に移動した時に、D新からK知新聞に移ったT田昌幸さんに電話しようかと思ったが、祭りの取材で忙しい最中だろうと思い遠慮した。

「ワシントン・ポスト」を買収したアマゾンのキンドルで「梅安」を読む。変な感じ。靴擦れの傷が痛いだけでなく、変な歩き方をしたせいか腰も足も調子が悪い。夜9時半過ぎ、「ホテルの人が、屋上に上げてくれたからとっても綺麗に見えたよ」と娘が声をはずませて帰ってきた。大分では我が家の真ん前の八坂川で花火大会が開かれていた。よく見えるけれども、来客も多くて、おばあちゃんもオフクロもその対応に大変だったが、オヤジだけは客たちとビールを飲んで花火見物していたことを思い出した。キリンのラガーの大瓶だった。昔の父親とはそういうもんだった。向田邦子のエッセイに出てくるようなオヤジだな。(8月11日)